四の膳(読み)よのぜん

精選版 日本国語大辞典 「四の膳」の意味・読み・例文・類語

よ【四】 の 膳(ぜん)

本膳から第四番目の膳。しのぜん。
※宗五大草紙(1528)公方様諸家へ御成の事「四の膳〈四の御膳を、公方には与の御膳と申候〉御まはり三、御汁二つ」

し【四】 の 膳(ぜん)

客に食事を供する時に、本膳、二の膳、三の膳の次に出される四番目の膳部。よのぜん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「四の膳」の意味・読み・例文・類語

よ‐の‐ぜん【四の膳】

本膳料理で、4番目に出て本膳の右向こう側に置かれる膳。「し」の音を忌んで「よ」といい、多くは字も「与」と書かれる。

し‐の‐ぜん【四の膳】

よのぜん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の四の膳の言及

【本膳料理】より

…室町時代以後,武家社会の礼法の固定化が進むに伴って整えられた饗膳(きようぜん)形式であるが,年代や料理の流派の差によって内容にはかなりの異同がある。一例を挙げると《宗五大草紙(そうごおおぞうし)》(1528)には,初献(しよこん)に雑煮,二献に饅頭(まんじゆう),三献に吸物といった肴(さかな)で,いわゆる式三献(しきさんこん)の杯事(さかずきごと)を行い,そのあと食事になって,まず〈本膳に御まはり七,くごすはる〉とあり,一の膳には飯と7種のおかず,以下二の膳にはおかず4種に汁2種,三の膳と四の膳(与(よ)の膳)にはおかず3種に汁2種,五・六・七の膳にはそれぞれおかず3種に汁1種を供するとしている。また,〈五の膳まで参り候時も,御汁御まはりの数同前〉とも記されている。…

※「四の膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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