本膳(読み)ほんぜん

精選版 日本国語大辞典 「本膳」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぜん【本膳】

〘名〙
正式日本料理の膳立で、二の膳、三の膳に対して、主となる膳。本汁・なます・煮物香の物・飯を載せて、客の正面に据えるもの。一の膳。本飯(ほんぱん)
尺素往来(1439‐64)「本膳・追膳・三膳」
※仰臥漫録(1901‐02)〈正岡子規〉一「本膳の御馳走食ふて見たし」
③ 本妻をいう。
※雑俳・柳多留‐二六(1796)「本膳にうま味をつけて国へ立ち」

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デジタル大辞泉 「本膳」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぜん【本膳】

日本料理の正式の膳立てで、二の膳三の膳などに対して、主となる膳。飯・汁・なます・煮物・香の物をつけて客の正面に据える。一の膳。
本膳料理」の略。
[類語]一の膳二の膳三の膳

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「本膳」の解説

ほんぜん【本膳】

①正式の日本料理で、客の正面に置く主となる膳。一般に、飯・汁・煮物・なます・香の物を配し、最初に出す。◇「一の膳」ともいう。
②「本膳料理」の略。⇒本膳料理

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デジタル大辞泉プラス 「本膳」の解説

本膳

古典落語演目ひとつ。八代目林家正蔵が得意とした。オチは間抜オチ。主な登場人物は、田舎者

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世界大百科事典(旧版)内の本膳の言及

【本膳料理】より

…本膳形式の配膳法によって供される日本料理の正餐(せいさん)。室町時代以後,武家社会の礼法の固定化が進むに伴って整えられた饗膳(きようぜん)形式であるが,年代や料理の流派の差によって内容にはかなりの異同がある。…

※「本膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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