善恵寺(読み)ぜんねじ

日本歴史地名大系 「善恵寺」の解説

善恵寺
ぜんねじ

[現在地名]八百津町八百津

八百津の解脱げだつにあり、解脱山と号し、西山浄土宗。本尊阿弥陀如来。貞応二年(一二二三)善恵が関東巡錫の途次当寺を開いた。享徳年中(一四五二―五五)には七堂伽藍をはじめ塔頭八〇坊を数え全盛を極め、当宗天下七檀林の随一であったと伝える。三世空光円海修善は美濃守護代斎藤妙椿の俗弟で博学高徳、後花園天皇より勅願所である綸旨ならびに浄土西山嫡流の勅額を賜った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android