品田村(読み)しなだむら

日本歴史地名大系 「品田村」の解説

品田村
しなだむら

[現在地名]建部町品田

東と北は旭川に面し、西から南にかけて本宮ほんぐう(現加茂川町)に連なる山地に囲まれ、川沿いの狭小の土地と小玉こだま川に沿った谷間の地からなる。津高つだか郡に属し、寛永備前国絵図に久々くぐ村として高三三二石余とある。貞享元年(一六八四)の津高郡高目録(池田家文庫)に「久々村 枝品野村」とあり、又高九二石余、万引高七九石余、残高三四五石余。「撮要録」は同三年枝名替えにより「品田村枝久々」とする。「備陽記」によると、本村分田畠六町七反余、家数三二・人数一三七、池一、渡船一、久々(久具)分田畠一〇町四反余、家数三五・人数二一九、高瀬舟一。

品田村
ほんでむら

[現在地名]久美浜町字品田

川上谷かわかみだに川中流部の西側山麓に集落をつくる。北は友重ともしげ村、南は新庄しんじよう村に接し、東は広い耕地を挟んで芦原あしわら村と向き合う。

地名は「宮寺縁事抄」(石清水文書)の天福元年(一二三三)五月付の記事に「河上品田」とみえるのが早い。丹後国田数帳には次のようにある。

<資料は省略されています>

氏家遠江は友重城主と考えられている。

慶長検地郷村帳に高四〇八・一三石「品田村」とみえるが、延宝九年(一六八一)の延高で四四四石余となった(天和元年宮津領村高帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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