和肌・柔肌(読み)にきはだ

精選版 日本国語大辞典 「和肌・柔肌」の意味・読み・例文・類語

にき‐はだ【和肌・柔肌】

〘名〙 柔らかなはだ。にこはだ。
万葉(8C後)二・一九四「靡かひし つまの命の たたなづく 柔膚(にきはだ)すらを 剣刀 身にそへ寝ねば」
[補注]挙例の「柔膚」を「やははだ」と読む説もあるが、「やは」は、「万葉集」に「やはす」の例があるのみで体言にかかる例がないこと、「万葉集」中「柔」は「にき」の表記のみに用いられていること、「やははだ」の例が上代に見られないことなどから、「にきはだ」と読む。

にこ‐はだ【和肌・柔肌】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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