呼戻(読み)よびもどし

精選版 日本国語大辞典 「呼戻」の意味・読み・例文・類語

よび‐もどし【呼戻】

〘名〙
相撲のきまり手の一つ相手の体を手元に引き寄せ、次に差し手をかえすように斜め上方に伸ばし、激しく前に突き出すようにして相手を倒す技。寄り戻し。
② 呼びもどすこと。呼んで元の所へもどらせること。元の状態にもどすこと。
※戊辰物語(1928)〈東京日日新聞社会部〉五十年前「その頃の留学生風紀はひどく乱れてゐて〈略〉それが日本へ知れたからたまらない。早速呼(ヨ)び戻(モド)しとなって」

よび‐もど・す【呼戻】

〘他サ五(四)〙
① 呼んで元のところへもどらせる。呼んで引き返させる。呼び返す。
説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)一四「ことにけふは、をくりがめいにちでは御ざなひか、よひもとし、ときりゃう、まいらせ候へや」
② 元の状態に復させる。
※恋の重荷(1956)〈中村真一郎〉「ふみえの肌の匂いをありありと感覚に喚びもどす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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