周期反応(読み)シュウキハンノウ

化学辞典 第2版 「周期反応」の解説

周期反応
シュウキハンノウ
periodic reaction

反応速度が周期的に増減を繰り返す反応.A→B→Cのように書かれる連続反応があり,二つの過程がいずれも自触媒反応,すなわち,A→Bの反応にはBが触媒になり,B→Cの反応にはCが触媒になる場合には,理論的にも周期反応になることが導ける.実際には,接触反応で観測されることが多い.たとえば,過酸化水素溶液を水銀面に接触させると酸素の発生が周期的に起こることがある.水銀表面上で,酸化水銀皮膜の生成と分解が周期的になるためであると考えられている.[別用語参照]ベローゾフ-ザボチンスキー反応

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報