精選版 日本国語大辞典 「吹切」の意味・読み・例文・類語
ふっ‐き・る【吹切】
(「ふききる(吹切)」の変化した語)
※歌舞伎・怪談月笠森(笠森お仙)(1865)三幕「すっかりふっきりまして、この通りしゃんしゃん歩けまする」
[2] 〘他ラ五(四)〙
① はれものなどのうみをすっかり出す。
② 急にとぎらせる。切りはなす。
[3] 〘自ラ下二〙 ⇒ふっきれる(吹切)
ふっ‐き・れる【吹切】
〘自ラ下一〙 ふっき・る 〘自ラ下二〙 (「ふききれる(吹切)」の変化した語)
② はれものなどがうんで、破れてうみがすっかり出る。
③ たまっているものが一気に出る。わだかまりやためらいの気持が、一気に発散する。
ふき‐き・る【吹切】
[1] 〘自ラ四〙
① 風がすっかり吹きやむ。
② 腫物(はれもの)などがうみきって破れ、うみが出る。
[2] 〘他ラ五(四)〙
① 風がはげしく吹いて、ものをちぎる。
※前田本枕(10C終)二一六「根ごめにふききられたる花どもなどを、ここかしこよりひき出でなどするを」
② 風が吹いて、物音などをさえぎる。
※俳諧・俳諧新選(1773)四「吹切られ又啼く声や小夜千鳥〈孤桐〉」
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