君子の交わりは淡きこと水のごとし(読み)くんしのまじわりはあわきことみずのごとし

故事成語を知る辞典 の解説

君子の交わりは淡きこと水のごとし

立派な人物交際は淡泊であるが、その友情はいつまでも変わることがない、ということ。

[使用例] 君子まじわりは淡きこと水のごとしと云ってな、余りしつっこくならない方が好いのだ[森鷗外灰燼|1911~12]

[由来] 「荘子さんぼく」に載せるたとえ話から。あるとき、孔子が、自分が苦難にあって以来、親しかった人たちが離れていってしまったと嘆いていました。すると、ある賢者が、「君子の交わりは淡きこと水のごとく、小人の交わりは甘きことあまざけのごとし(立派な人物は水のようにさっぱりした付き合いをするが、そうでない人物は、甘酒のようなうまみを求めてしか付き合わない)」と言って、利益で結びついた関係は信頼がおけないことを教えたのでした。

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