名古屋黒紋付染(読み)なごやくろもんつきぞめ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「名古屋黒紋付染」の解説

名古屋黒紋付染[染織]
なごやくろもんつきぞめ

東海地方愛知県の地域ブランド。
名古屋市・西尾市北名古屋市で製作されている。江戸時代初期の1610(慶長15)年、尾張藩士が徳川幕府初代将軍・徳川家康に命じられて藩内の旗・幟などの染色品をつくったのが始まり。その後、現在につながる紋型紙板締めの技法が生み出された。礼装用衣装として現在でも広く使われ、黒色の美しさと丈夫さで知られる。1983(昭和58)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「名古屋黒紋付染」の解説

名古屋黒紋付染

愛知県名古屋市、西尾市などで生産される伝統的な染物。慶長年間に尾張藩士の小坂井家が藩の旗や幟の製造にあたったのが起源とされる。浸染(ひたしぞめ)と引染(ひきぞめ)の手法があり、いずれも艶よく堅牢な黒色に特徴がある。主な製品は着尺地羽尺地。国指定伝統的工芸品。

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