吉水町(読み)よしみずちよう

日本歴史地名大系 「吉水町」の解説

吉水町
よしみずちよう

下京区不明門通松原下ル

南北に通る不明門あけず通を挟む両側町。

平安京の条坊では、左京六条三坊四保一六町中央の地。院政期、六条・高倉・安徳三天皇の里内裏の一つ五条内裏があった(拾芥抄)

寛永一四年(一六三七)洛中絵図では「因幡堂突抜一丁目」、寛文五年(一六六五)刊「京雀」も「いなばだうつきぬけ」とある。寛永以後万治以前京都全図や寛文一二年(一六七二)の洛中洛外大図では「因幡堂辻壱丁目」、寛文後期洛中洛外之絵図や天明六年(一七八六)京都洛中洛外絵図では「因幡一丁目」とみえる。

吉水町
よしみずちよう

下京区堀川通仏光寺下ル

南北に通る東・西堀川通(旧堀川小路)とその中央を流れる堀川を挟む両側町。

平安京の条坊では左京五条二坊二保六町東側及び同三保一一町西側の地、平安中期以後は五条坊門堀川小路の南にあたる。「康富記」宝徳二年(一四五〇)九月二八日条に「詣五条坊門堀川清澄寺云々」とみえる清澄せいちよう寺は、当町近辺であった。

寛永一四年(一六三七)洛中絵図、寛文一二年(一六七二)洛中洛外大図など、いずれも東つらを「東吉水町」、西頬を「西吉水町」と記しており、明治二年(一八六九)合併して吉水町と称した(坊目誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android