取調(読み)とりしらべる

精選版 日本国語大辞典 「取調」の意味・読み・例文・類語

とり‐しら・べる【取調】

〘他バ下一〙 とりしら・ぶ 〘他バ下二〙 (「とり」は接頭語) 対象をくわしく調査してその実状を明らかにする。また、犯罪容疑者をいろいろと調べる。
※時規物語(1850)一「表役は舳(へ)先に昼夜罷在、地方方角を見通し、船時規等取しらへ。澗入の節等此役より指図いたし候」

とり‐しらべ【取調】

〘名〙 対象を十分に調査してその実状を明らかにすること。特に、検察庁・司法警察署などの捜査機関が、被疑者参考人出頭を求めて、犯罪に関する事情を聴取すること。
※幕末御触書集成‐九四・弘化四年(1847)一一月一七日「殊に樽数取調之差支にも相成候に付」

とり‐ととの・う ‥ととのふ【取調】

〘他ハ下二〙 (「とり」は接頭語) とりそろえる。用意する。ととのえる。
四河入海(17C前)二一「郷へ帰て竹笥練裙の卑き具なりともとりととのへて」

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