原上村(読み)はるがみむら

日本歴史地名大系 「原上村」の解説

原上村
はるがみむら

[現在地名]新宮町原上

立花たちばな山の北西麓に位置し、北西は三代みしろ村。応永九年(一四〇二)七月二日に対馬島主宗貞茂は宗美濃彦六に対し「香椎領原上郷内坊正行名」を給分として宛行っている(「宗貞茂書下」二位郷御判物写/長崎県史 史料編一)。永正八年(一五一一)正月二三日の長氏等連署所領書上(三苫別家古文書写/大日本史料九―三)によれば、「原上郷二万名」内の地四段が香椎宮神官千徳丸の当知行分として書上げられている。元亀四年(一五七三)の六月四日付戸次鑑連書状(米多比文書/大日本史料一〇―一九)に「原上村之儀、松尾城下之儀候」とみえることから、戦国末期になると当所は大友氏の支配下に入ったと考えられる。

原上村
ならばらかみむら

[現在地名]美作町楢原上

楢原中村の南東にあり、出雲往来が通る。正保郷帳に村名がみえ、田二一五石・畑一九五石。元禄一〇年(一六九七)美作国郡村高辻帳では改出高九〇石余・開高二六石余、村位は下。津山藩森氏断絶後の領主変遷下倉敷しもくらしき村と同様。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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