博愛（読み）ハクアイ

デジタル大辞泉

はく‐あい【博愛】

すべての人を平等に愛すること。「博愛の精神」
[類語]汎愛・人類愛

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

はく‐あい【博愛】

〘名〙 ひろく愛すること。すべての人を等しく愛すること。

※性霊集‐四（835頃）為藤真川挙浄豊啓「伊霍済_レ物為_レ心、天仮_二仁慈_一、博愛是務」

※教育に関する勅語‐明治二三年（1890）一〇月三〇日「恭倹己れを持し、博愛衆に及ぼし」 〔説苑‐君道〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【博愛】はくあい

ひろく愛する。唐・韓〔原道〕く愛するを之れ仁と謂ふ。行うて之れを宜しくするを之れ義と謂ふ、是れに由りて之(ゆ)くを之れと謂ふ。

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出典　平凡社「普及版 字通」

百科事典マイペディア

博愛【はくあい】

中国，河南省北西部の県。県政府所在地は清化鎮。山西省境に近く，焦枝（焦作〜枝城），太焦両鉄路が通っている。付近一帯の農産物・鉱産物を集散する。無煙炭の産地として有名な焦作市に所属。

出典　株式会社平凡社

世界大百科事典（旧版）内の博愛の言及

【友愛】より

…友愛という言葉は，狭くは〈友情friendship〉を意味する場合もあるが，特に英語fraternityなど西欧語の訳語として，兄弟の間の情愛から，さらにひろく家族など同一集団を結合する情愛，人間全体を一つの家族として包み込む人間相互の兄弟愛をも意味する。このもっとも広い意味で，友愛は〈博愛philanthropy〉〈隣人愛brotherly love〉と同義である。このような友愛の観念は，洋の東西を問わず古くからあるが，近代以降もっとも明確な観念と制度化を生んだのは，西欧の場合である。…

※「博愛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」