南飯田町(読み)みなみいいだまち

日本歴史地名大系 「南飯田町」の解説

南飯田町
みなみいいだまち

[現在地名]中央区築地つきじ七丁目

明石あかし町の南、明石橋西畔から南に続く片側町。北は築地堀、東は大川(隅田川)河口に面し、西は武家地。東に南飯田河岸がある。万治元年(一六五八)木挽こびき町地先の海浜を埋立ててできた地(築地)の一画。元禄一〇年(一六九七)の大火後に飯田町(元飯田町、現千代田区)の一部の代地となったとされる。ただし寛文新板江戸絵図には「いゝだ丁」とみえ、その北方には「江戸丁」とある。元禄三年の「江戸惣鹿子名所大全」にも飯田町と江戸町が記される。享保年中江戸絵図には南飯田町とある。安永三年小間附町鑑によると京間六三間四尺八寸、公役金を納める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android