南越前町(読み)みなみえちぜん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南越前町」の意味・わかりやすい解説

南越前〔町〕
みなみえちぜん

福井県中央部,福井平野の南端部,日野川上流に位置する町。東部で岐阜県,南部で滋賀県に接し,西は若狭湾に面する。 2005年南条町,今庄町,河野村が合体し南越前町となる。今庄は 16世紀以来,北国街道などの宿場町として発展,北陸本線開通後も交通の要地として栄えたが,1962年の北陸トンネル開通により重要性は失われた。山地が大半を占め,林業が中心。南条はハスの花の栽培で有名。海岸部の河野,甲楽城,糠では定置網漁が行なわれる。南東部には発電,灌漑など多目的の広野ダムがある。中北部には南北朝時代の古戦場である杣山があり,杣山城跡は国の史跡に指定。このほか今庄の中心集落付近には燧ヶ城跡がある。北東部の日野川支流田倉川の上流域の伊藤氏庭園は国の名勝。日野川最上流部には夜叉ヶ池がある。断層海岸が続く若狭湾沿岸一帯は越前加賀海岸国定公園に属する。 JR北陸本線と北陸自動車道,国道 365号線が町域のほぼ中央部を,国道 305号線,河野海岸道路が海岸部を縦断する。そのほか国道8号線,478号線が通る。面積 343.69km2。人口 1万2(2020)。

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日本歴史地名大系 「南越前町」の解説

南越前町
みなみえちぜんちよう

2005年1月1日:南条郡南条町河野村今庄町合併
【南条町】福井県:南条郡
【河野村】福井県:南条郡
【今庄町】福井県:南条郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報