千寛宇(読み)せんかんう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「千寛宇」の意味・わかりやすい解説

千寛宇
せんかんう / チョングアヌ
(1925―1991)

韓国(大韓民国)の言論人。忠清北道生まれ。1949年ソウル大学を卒業。1951年『大韓通信』記者を振り出しに、『韓国日報』『朝鮮日報』『民国日報』各紙論説委員や編集局長を経て、1963年『東亜日報』編集局長、1966年同紙主筆、1969年同社理事となった。1971年12月の国家非常事態宣言を批判した社説が原因で退社後、朴正煕(ぼくせいき)政権独裁に反対し民主回復を訴える政治活動に携わった。著書に『引き潮満ち潮』などがある。

[鈴木ケイ]

『千寛宇著、田中明訳『韓国史への新視点』(1976・学生社)』『千寛宇著、泊勝美訳『韓国上古史の争点』(1977・学生社)』『千寛宇・金東旭編『比較 古代日本と韓国文化』上下(1980・学生社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android