千台(読み)せんだい

日本歴史地名大系 「千台」の解説

千台
せんだい

建長八年(一二五六)四月の新田宮所司神官等解文(神代三陵志)可愛えの高城たき千台宮は新田八幡宮と同一であると主張され、鎌倉時代に瓊瓊杵尊を祀る可愛山陵の地が千台とよばれていたことがわかる。建武四年(一三三七)一一月日の宮里種正軍忠状(川上氏系図)によれば、同年一〇月一一日種正らは石上いしがみ城攻撃のため「千台之津」に集合したとある。千台の津は川内川南岸、のちの向田むこうだ町の渡唐口ととんくちをいうのであろうか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の千台の言及

【川内[市]】より

…県内第3位の人口をもつ北薩(県北西部)の中心都市である。古くは千台と記されたが,1720年(享保5)藩主島津吉貴の命により,川内と改められた。大宝年間(701‐704)薩摩国府が置かれ,のちに国分寺も造られた。…

※「千台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android