十方旦那・十方檀那(読み)じっぽうだんな

精選版 日本国語大辞典 「十方旦那・十方檀那」の意味・読み・例文・類語

じっぽう‐だんな ジッパウ‥【十方旦那・十方檀那】

〘名〙
① 諸所方々の檀家
平家(13C前)五「文覚これをいかにもして修造せんといふ大願をおこし、勧進帳をささげて、十方檀那をすすめありきける程に」
得意先など四方顧客。また、どちらを向いても仕えるべき人、頭の上がらない人ばかりであること。
太平策(1719‐22)「主人従者を苦にすることをしらず、下人も十方檀那の心なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android