十七条村(読み)じゆうしちじようむら

日本歴史地名大系 「十七条村」の解説

十七条村
じゆうしちじようむら

[現在地名]巣南町十七条

美江寺みえじ村の南に位置し、西をさい川、東を五六ごろく川に挟まれた標高約一〇メートルの平坦な輪中地帯に立地。東西約九町四八間・南北約六町で、集落は犀川堤防沿いと中山道沿いにあった。古代の条里遺称を村名とする。中世には船木ふなき庄内で十七条郷が成立。永禄九年(一五六六)と推定される年欠八月の十四条村氏神勧請申渡書(安藤文書)に村名がみえ、十四条じゆうしじよう(現真正町)白山権現を当村に勧請することを許されている。天正一一年(一五八三)七月日の稲葉一鉄初尾奉納目録写(稲葉家譜)によれば十七条から一貫文が伊勢神宮に寄進されている。慶長郷帳に村名がみえ、高一千六石余。元和二年(一六一六)の村高領知改帳では稲葉政定領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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