北講武村(読み)きたこうぶむら

日本歴史地名大系 「北講武村」の解説

北講武村
きたこうぶむら

[現在地名]鹿島町北講武

南講武村の北・西に位置し、西は多久たく川を挟んで名分みようぶん村。かせわ尾坂おさかなどに集落がある。暦応四年(一三四一)一一月二七日の足利直義下知状(水無瀬神宮文書)によると、加賀かか庄の領家水無瀬氏が派遣した雑掌有喜は、同庄内柏尾かしお村地頭鹿園寺氏と年貢抑留の件で争っているが、柏尾村は当地の柏と考えられる。当村は元禄(一六八八―一七〇四)の頃下講武村が南北に分村して成立したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報