精選版 日本国語大辞典 「人数」の意味・読み・例文・類語
にん‐じゅ【人数】
〘名〙 (「しゅ」は「数」の呉音)
① =にんず(人数)①
※明月記‐治承五年(1181)二月六日「参公卿〈略〉実国、服、不入人数、推着云々」
② =にんず(人数)②
※習道書(1430)「一同に心をなして、油断なく、平頭に曲をなすへし、是脇の人数(にんシュ)の道なるべし」
③ =にんず(人数)③
※古事談(1212‐15頃)三「爰此草苅法師雖レ問二事之子細一、而依レ不二人数一無二返答之人一」
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「しからば我等も其人数(ニンジュ)へ相くはへて給はるべし」
にん‐ず【人数】
〘名〙 (「す」は「数」の慣用音)
※嵯峨のかよひ(1269)「人ずたらざるほどに、なりしげめしたてらる」 〔金史‐章宗紀・二〕
※歌舞伎・𢅻雑石尊贐(1823)四立「人数(ニンズ)を以て押寄せ来らんも計られず」
③ ある条件にかなう人々。ある集団の構成員。メンバー。にんじゅ。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉六四「快き組出(くみだし)の人数(ニンズ)に加はらず」 〔荘子‐達生〕
ひと‐かず【人数】
〘名〙
① 人の数。あたまかず。にんずう。
② しかるべき人としてかぞえられること。とりたてて数えられる人の中にはいること。人並み。
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「殿の御かはり、かのきみの御かはりに、人かずに侍らずとも」
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