勝栗神社(読み)かちぐりじんじや

日本歴史地名大系 「勝栗神社」の解説

勝栗神社
かちぐりじんじや

[現在地名]栗野町米永

米永よねながの北東部、西流する川内せんだい川の南岸に位置する。古くは正若宮八幡社(栗野若宮・栗野八幡とも)と称していたが、明治三年(一八七〇)現社名に改称した。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后の三神で、旧郷社。社伝では大隅正八幡宮(現鹿児島神宮)が、その神領の四至に別宮(正若宮)を置いた際、東に恒吉つねよし投谷なげたに八幡(現大隅町投谷神社)、西に蒲生かもう八幡(現蒲生町)、南に荒田あらた八幡(現鹿児島市)、北に当社(栗野八幡)を建立し境界としたことに始まるといい、正八幡宮領であった栗野院鎮守として八幡神を勧請・創建したものであろう(栗野町郷土誌)。当社を含む前出別宮四社は四所若宮などと称され、正八幡宮との関係は深かった。元徳三年(一三三一)九月二二日、正八幡宮田所検校(沢氏)は「栗野若宮政所職」に補任されている(「預所光然奉書案」旧記雑録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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