刈込(読み)かりこむ

精選版 日本国語大辞典 「刈込」の意味・読み・例文・類語

かり‐こ・む【刈込】

[1] 〘他マ五(四)〙
草木枝葉、または頭髪を刈って手入れをする。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉九「太い髷髻(まげたぶさ)〈略〉剪(カ)りこむで洋服どんざを替へ」
② 刈り取って貯蔵する。
史記抄(1477)一九「草を刈りこうで、火をつけて焼て後に」
③ (文章などの)不要な部分を削り取って、全体を整える。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉劇作者と舞台監督「一幕位はどんなにでもして刈(カ)りこましてもいいと」
[2] 〘他マ下二〙 (一)①に同じ。
七十一番職人歌合(1500頃か)一二番「夕草におく露ながらかりこめて月影をさへつかねつる哉」

かり‐こみ【刈込】

〘名〙
① 無用の枝葉を切り捨て、形を整えること。
読本南総里見八犬伝(1814‐42)三「信乃に別れを黄楊樹(つげのき)の、刈込伸びし庭を出づる」
② 頭髪を刈って整髪すること。
※寄笑新聞(1875)〈梅亭金鵞〉六号「貪着せぬ人々ら散髪天窓(ざんぎりあたま)のかりこみせんと求めもせぬに同気あつまるは島原へんの髪結床なり」
③ 毛じらみ退治など衛生のために性毛を刈ることをいう花柳界の語。
④ =かりこみ(狩込)③〔モダン新用語辞典(1931)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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