出雲村(読み)いずもむら

日本歴史地名大系 「出雲村」の解説

出雲村
いずもむら

[現在地名]桜井市大字出雲

初瀬街道の街村、黒崎くろさき村の東、こま村の北にある。慶長郷帳にみる村高四五二・〇六石。慶長五年(一六〇〇)織田有楽(長益)領。元和七年(一六二一)以降幕府領(代官中坊秀祐)延宝検地により村高は六二七・五一九石となる。清水御領知の支配は狛村に同じ。

「磯城郡誌」には野見宿禰と出雲人形にちなむ地名説話を載せている。

出雲村
いずもむら

[現在地名]亀岡市千歳ちとせ町 出雲

北は小口おぐち村、南はなか村、西は馬路うまじ村、東は御影みかげ山。地名は古代出雲国との関係に由来するとされ、当地には丹波一宮出雲神社が鎮座する。

天保一二年(一八四一)の「桑下漫録」によれば、高三七六石、戸数五〇、旗本杉浦出雲守の知行地で、五穀上品と記す。

御影山はかつては出雲神社の神体としてあがめられた山であるが、山頂に戦国時代の御影山城跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報