冬木（読み）フユキ

デジタル大辞泉

ふゆ‐き【冬木】

《「ふゆぎ」とも》
１ 冬の木。特に、冬になって、葉の落ちつくした木。《季 冬》「大空に伸び傾ける―かな／虚子」
２ 冬でも落葉しない木。常緑樹。ときわ木。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ふゆ‐き【冬木】

〘名〙 (「ふゆぎ」とも)

① 冬の木。また、冬枯れの木。《季・冬》

※古事記（712）中・歌謡「本つるき 末振ゆ 布由紀(フユキ)のす 幹が下木の さやさや」

※曼珠沙華（1950）〈野見山朱鳥〉「逢ふ人のかくれ待ちゐし冬木かな」

② 常磐木(ときわぎ)。

※日葡辞書（1603‐04）「Fuyugui(フユギ)」

とう‐ぼく【冬木】

〘名〙 冬になって葉の落ちた木。冬枯れの立木。ふゆき。

※太平記（１４Ｃ後）二四「南庭の冬木俄に花開て」 〔新論‐言菀〕

出典　精選版 日本国語大辞典