内金城御嶽(読み)うちかなぐしくぬうたき

日本歴史地名大系 「内金城御嶽」の解説

内金城御嶽
うちかなぐしくぬうたき

[現在地名]那覇市首里金城町三丁目

内金城うちかなぐしく村の中央部の小丘にある御嶽。南東側の大嶽うふたきと北西側の小嶽くたきからなる。フェーディンともよぶ。「琉球国由来記」には内金城村の拝所を記していないが、正月の神事真和志まーじ之平等の真壁大阿武志良礼は明方真和志まーじ村のメツラ嶽・金城村の見上森みやーぎむいノ御イベなどとともに内金城嶽を回ってから真壁殿内まかんどうんちの火神御前御嶽で拝礼を行ったとみえる。首里古地図には内金城村中央部の岩山の西側に御嶽と拝殿がみえ、岩山の北は大日だいにち寺、東は大慈だいじ院、南と西には盛島親雲上や大城にやなどの屋敷がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報