内浦郷(読み)うつらごう

日本歴史地名大系 「内浦郷」の解説

内浦郷
うつらごう

古代遠賀おか郡内浦郷(和名抄)の郷名を継承する中世の郷で、現在の内浦を遺称地とし、同所を含む一帯に比定される。鎌倉期末から宗像社領として確認することができ、乾元二年(一三〇三)六月日の宗像社領公文所注進状(宗像社家文書惣目録/宗像大社文書二)に列挙されている宗像社領一三ヵ郷のうちの一つとして「内浦」がみえる。また当地には宗像社の末社で、正平二十三年宗像宮年中行事(宗像大社所蔵文書/神道大系神社編四九宗像)に「内浦若宮社」とある若宮神社が鎮座しており、宗像社領であったことを裏付けている。

内浦郷
うつらごう

和名抄諸本とも文字異同はなく、訓を欠く。現岡垣おかがき町内浦が遺称地と考えられ、同地を中心とする地域に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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