日本歴史地名大系 「六道の」の解説 六道のろくどうのつじ 京都市:東山区建仁寺門前小松町六道の六道は珍皇寺(ちんこうじ)の通称。六道の辻は珍皇寺の門前のことをいい、松原通の轆轤(ろくろ)町と新(あたら)シ町の間を南に至る丁字路をさす。この称が中世以来のものであることは、鎌倉初期成立の「古事談」に六道の辻のことがみえ、謡曲「熊野」に「愛宕の寺(念仏寺)も打過ぎぬ。六道の辻とかや。実(げ)におそろしや此道は、冥途に通ふなるものを」とうたいこまれているのによって明らかである。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報