公害教育(読み)こうがいきょういく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「公害教育」の意味・わかりやすい解説

公害教育
こうがいきょういく

1960年前後からさまざまな公害現象が問題とされるようになり、それに応じて教育現場において公害教育が社会的課題として受け取られ、実践されるようになった。その後、公害現象は環境問題一つとしてとらえられるに至り、1980年代後半以降、公害教育も、より包括的な環境教育に組み込まれることとなった。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公害教育」の意味・わかりやすい解説

公害教育
こうがいきょういく

公害の発生原因,現象形態,被害状況などを系統的に把握し,正確な知識に基づいて積極的に公害防止のための対策や方法を探ろうとする教育。最近では自然保護リサイクル運動などの視点も取入れた全人格的教育の一端として,環境教育が提唱されている。東京都が中学生向けに吉村昭執筆により作成した『人間生活をむしばむもの』が大きな反響を呼び,その後各自治体が副読本を作成するようになり,文部科学省でも指導要領なかに取入れるようになった。

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