視点(読み)してん

精選版 日本国語大辞典 「視点」の意味・読み・例文・類語

し‐てん【視点】

〘名〙
視線のそそがれるところ。
※予言者ヨナ(1928)〈高橋新吉〉「ヨナの目はギロギロ光ってゐる。瞳孔が拡大して視点が定まってゐない」
② 物を見たり考えたりする立場観点
※女房的文学論(1947)〈平野謙〉「だが、その独特なリアリズム文学を貫徹するものがほかならぬ女房的視点だった事実は、まだ何人も指摘していないようだ」
絵画遠近法で、視線と直角にまじわる画面上の仮定の一点。

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デジタル大辞泉 「視点」の意味・読み・例文・類語

し‐てん【視点】

視線の注がれるところ。
物事を見たり考えたりする立場。観点。「視点を変えて考える」「相手の視点に立つ」
透視図法で、画像と直角に交わる仮定の一点。対象を眺める位置。
[類語](2観点視座次元見地目線着眼点目の付け所

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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