入道垣内村(読み)にゆうどうがいとむら

日本歴史地名大系 「入道垣内村」の解説

入道垣内村
にゆうどうがいとむら

[現在地名]白山町垣内かいと

雲出くもず川支流垣内川の上流山間部にある。垣内川沿いに初瀬はせ表街道が通る。南は八対野はつたいの村、東は上野かみの村。北は垣内川と支流滝谷川をさかのぼって布引ぬのびきの滝より布引山地となる。西は標高七五六・四メートルのあお山および青山越の峠をへて伊賀国阿保あお(現名賀郡青山町)へ至る。初瀬表街道の難所として知られた青山越あるいは阿保越の宿として古くから形成された村であろう。中世小倭おやまと郷に属する。明応三年(一四九四)九月一五日の小倭百姓衆起請文(成願寺文書)に、真盛に起請した垣内衆百姓衆一八人の名が記される。慶長一七年(一六一二)の青山の入会について取決めた大山法度(同文書)に「かいと郷」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android