精選版 日本国語大辞典 「充所・宛所・当所」の意味・読み・例文・類語
あて‐どころ【充所・宛所・当所】
〘名〙
① (充所・宛所) 古文書学の用語。宛名(あてな)のこと。文書を差し出す相手。通常文書の受取者となる。書状、奉書形式の場合は文書の奥、日付の後に「殿」などの敬語を添えて書かれるが、符、牒、移、下文などの公文書では文書の袖の書き出し第一行に書かれる。充所には充名のほか、上所(あげどころ)、敬語、脇付を加えることもある。充書(あてがき)。
※親元日記‐寛正六年(1465)一一月六日「一色五郎殿鮭に御状在レ之。御返事充所恒屋」
② (当所) 打ち当てる所。当てるべき所。
③ (当所) 意図する所。心あたり。目的。
④ ものごとを成功させる場所。
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