元飯田町(読み)もといいだまち

日本歴史地名大系 「元飯田町」の解説

元飯田町
もといいだまち

[現在地名]千代田区富士見ふじみ一丁目・九段北くだんきた一丁目

ばん町・小川おがわ町などの武家地に囲まれた町人地。飯田町の町名徳川家康の入国直後この辺りに民家が一七軒あり、そのうち飯田喜兵衛が家康を案内した。家康は喜兵衛を当所の名主とし、飯田町とよぶように命じたことによるという(求涼雑記)。寛永江戸図には「いいだ町口」(田安御門)を出て右手、坂道沿いに「町や」があり、江戸時代初期より町屋敷が形成されていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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