元日節会

山川 日本史小辞典 改訂新版 「元日節会」の解説

元日節会
がんじつのせちえ

正月元日の朝賀ののちに行われた節会。史料上では天武朝末年が初見。行われた場は,奈良時代には一定しなかったが,平安時代には嵯峨朝に豊楽(ぶらく)殿が一時使われたほかは紫宸(ししん)殿であった。儀式次第は,天皇の出御ののち,諸司奏として中務省陰陽(おんみょう)寮から御暦奏(ごりゃくのそう),宮内省主水司から氷様(ひのためし)奏,内膳司から腹赤(はらか)奏があり,その後群臣が参入して賜宴奏楽・賜禄などが行われた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報