偏向(読み)へんこう

精選版 日本国語大辞典 「偏向」の意味・読み・例文・類語

へん‐こう ‥カウ【偏向】

〘名〙
① かたよって中正を失うこと。また、その方向傾向
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「その心自らこれに偏向し、〈略〉公平の心を失なふ」
小説方法(1948)〈伊藤整日本の方法「私小説的偏向を帯びてはいたが」 〔西廂記‐張君瑞鬧道場雑劇〕
ブラウン管中での電子線の方向を変化させること。

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デジタル大辞泉 「偏向」の意味・読み・例文・類語

へん‐こう〔‐カウ〕【偏向】

[名](スル)
考え方がかたよっていること。また、その傾向。「偏向した教育」「保守主義的偏向
電子線電界磁界をかけ、進行方向を変化させること。ブラウン管などに応用。「偏向コイル」
[類語]先入観先入主先入見僻目ひがめ贔屓目ひいきめ欲目固定観念偏る不公平不平等偏る偏する僻する偏見偏在偏重偏頗へんぱ差別片手落ちバイアスアンフェア

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「偏向」の読み・字形・画数・意味

【偏向】へんこう

かたよる。

字通「偏」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の偏向の言及

【陰極線管】より

…電子銃から発生した電子ビームは,必要に応じて蛍光面上のいろいろな位置に到達できるように任意にその進む方向を曲げられる。これを偏向と呼ぶ。図では,偏向を外付けの偏向コイルによる磁界型を用いた例を示している。…

※「偏向」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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