倩(漢字)

普及版 字通 「倩(漢字)」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] センセイ
[字訓] みめよし・やとう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(青)(せい)。〔説文〕八上に「人の美(よ)き字(あざな)なり」(段注本)とあり、人の美好の意で、男の字に用いた。漢の望之・東方朔はいずれも字を曼倩という。曼は眉目の清きもの、倩は口もとのよろしきものの意。東斉では壻を倩とよんだ。士の美称とすることがある。

[訓義]
1. みめよし、口もとよし、うるわし。
2. 男の字(あざな)に用いる。
3. 請と通じ、やとう。
4. 国語で、「つらつら」とよむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕倩 ツラツラ・アトフ・アツラフ・トモ・カル・モトム・アザヤカナリ・シタリ・ヤトフ・タチマチ

[語系]
倩tsieng、壻syeは声近く、胥・siaも同系の語。胥・は人の才知あるものをいう。

[熟語]
倩粧倩人倩影・倩倩倩・倩
[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報