個条・箇条(読み)かじょう

精選版 日本国語大辞典 「個条・箇条」の意味・読み・例文・類語

か‐じょう ‥デウ【個条・箇条】

[1] 〘名〙
① 記事を幾つかに分けて並べた時のそれぞれの事柄条項。項目。〔日葡辞書(1603‐04)〕
自由之理(1872)〈中村正直訳〉四「この教の条欵(カヂャウ)の中に、一人にて数婦を娶ることを許定せり」
② (━する) 箇条書にすること。
※浮世草子・好色二代男(1684)一「思ふままにケ条(カジャウ)させて、これを相背申さば、東西の門に御押あれと書すべし」
③ (罪の数を何箇条と数えたところから) あやまち。罪。
歌舞伎早苗鳥伊達聞書実録先代萩)(1876)三幕「殿様に廓通ひをお勧め申し、それが箇条(カデウ)に御隠居の御身とお成りなされしに」
[2] 〘接尾〙 幾つかに分けて、あげられた項目を数える時につける語。「五箇条の御誓文」
徒然草(1331頃)二三八「御随身近友が自讚とて、七箇条書きとどめたる事あり」

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