何しか(読み)ナニシカ

デジタル大辞泉 「何しか」の意味・読み・例文・類語

なに‐し‐か【何しか】

[連語]《「し」は強意副助詞、「か」は係助詞》どうして…か。なぜ…か。
「あづまぢの小夜中山なかなかに―人を思ひそめけむ」〈古今・恋二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何しか」の意味・読み・例文・類語

なに‐しか【何しか】

連語〙 (「しか」は、副助詞「し」に係助詞「か」の付いたもの) 理由目的を不明のものとして指示する。どうして(…なのか)。なぜ(…するのか)。
万葉(8C後)二・一六三「神風伊勢の国にもあらましを奈何可(なにしカ)来けむ君もあらなくに」
仮名草子伊曾保物語(1639頃)中「なにしか命の終りを待たず、身を投げなんどする事は」

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