日本大百科全書(ニッポニカ) 「佐藤義美」の意味・わかりやすい解説
佐藤義美
さとうよしみ
(1905―1968)
童謡詩人、童話作家。大分県に生まれる。早稲田(わせだ)大学国文科卒業。少年時代より童謡をつくって『赤い鳥』などに投稿、処女童謡集『雀(すずめ)の木』(1932)で認められる。明るい近代感覚に満ちた幼児向け童謡作品に優れ、広く歌われている作品に『グッドバイ』『いぬのおまわりさん』その他がある。第二次世界大戦後、1947年(昭和22)奈街(なまち)三郎(1907―1978)らと『コドモペン』を創刊。幼児童話も書き、童話集『あるいた雪だるま』(1954)などを出している。
[上笙一郎]
『『佐藤義美全集』全6巻(1973・同書刊行会)』▽『『日本児童文学 「佐藤義美追悼」特集』(1969.3・日本児童文学者協会)』▽『『日本児童文学大系27 佐藤義美他集』(1978・ほるぷ出版)』