佐伯惟治墓(読み)さいきこれはるのはか

日本歴史地名大系 「佐伯惟治墓」の解説

佐伯惟治墓
さいきこれはるのはか

[現在地名]北浦町三川内

三川内みかわうち地内の尾高知おだかち山腹にあり、栂牟礼とがむれ(現大分県佐伯市)城主佐伯惟治の墓とされている。「日向地誌」によると、墓碑は二基あり、古碑は高さ三尺で「佐伯大神朝臣惟治墓」の銘があり、時代が下って改建された新碑は高さ四尺余で正面に「章徳院薩州刺史大機正徹大禅定門」(正徹は出家した佐伯惟治のこと)、左右両側面には「大永七年丁亥七月二十五日」と刻まれている。佐伯惟治は大永六年(一五二六)一二月、肥後菊池氏・筑後星野氏と通じ、大友氏の府内ふない(現大分市)を攻略しようとしたが事前に発覚、逆に大友義鑑は臼杵長景・佐伯惟常に一万の兵を与え攻撃させた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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