佐久穂(読み)さくほ

改訂新版 世界大百科事典 「佐久穂」の意味・わかりやすい解説

佐久穂[町] (さくほ)

長野県東部,南佐久郡の町。2005年3月佐久町と八千穂(やちほ)村が合体して成立した。人口1万2069(2010)。

佐久穂町北部の旧町,南佐久郡所属。人口8849(2000)。東部の関東山地,西部の北八ヶ岳連峰に囲まれた東西に細長い町で,東は群馬県,西は茅野市に接する。中央部を千曲川が北流し,川沿いの平地をJR小海線,国道141号,299号線が走る。千曲川の両岸に対向する駅前集落の羽黒下と,佐久甲州街道の宿駅として発展した高野町が主集落。農業が主産業で,米作花卉・果樹栽培,畜産などが行われる。

佐久穂町南西部の旧村。南佐久郡所属。人口4773(2000)。八ヶ岳東麓の高原に広がる農村。東部を千曲川が北流し,西岸を国道141号線,対岸をJR小海線が走る。千曲川沿いでの米作を中心に,キクなどの花卉,高原野菜の栽培が行われる。乳牛肉牛,豚の飼育も盛ん。八ヶ岳横断道路(国道299号線)が通じる八千穂高原では別荘地の開発が進む。池ノ平牧場,白駒池を訪れる観光客が多い。八千穂駅の近くにある奥村土牛記念美術館は村の代表的な文化施設。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報