住吉保(読み)すみよしほ

日本歴史地名大系 「住吉保」の解説

住吉保
すみよしほ

明石川の支流近江寺きんこうじ川とその南側を流れる性海寺しようかいじ川の流域に展開する保。寛元三年(一二四五)一二月日の前太政大臣家政所下文(性海寺文書)に「住吉上下両保」とあり、上・下に分れていた。観応元年(一三五〇)一一月一六日足利尊氏は足利直義方退治のために「要害国領垂水郷住吉已下保」に砦を築くことを申請している(園太暦)。永享二年(一四三〇)六月八日には当保などに対する京都大覚寺雑掌が要請した播州役夫工米段銭の催促停止が認められ(「赤松氏奉行人連署奉書案」井関文書)、守護赤松氏が没落直後の嘉吉元年(一四四一)九月一五日、管領細川持之は違乱を排除して同寺金剛乗院の直務を命じている(「室町幕府管領奉書案」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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