精選版 日本国語大辞典 「伸伸・延延」の意味・読み・例文・類語
のび‐のび【伸伸・延延】
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① (伸伸) 障りなく伸びるさま、成長するさまを表わす語。
※落窪(10C後)二「足手あはせて、いとよくのびのびして」
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉「気が暢(ノ)び暢(ノ)びして魂が大空程の大きさになる」
③ (延延) 長々としてはかどらないさまを表わす語。ぐずぐず。
[2] 〘形動〙
① (伸伸) (一)②に同じ。
※曾我物語(南北朝頃)四「のびのびの御心なるべしとおもひつるに」
② (延延) (一)③に同じ。
※明徳記(1392‐93頃か)中「一番勢残すくなく討れ給て候物を、などや加様にのびのびにて御渡候ぞ」
③ (延延) 期限や時期が何度も先に延びるさま。また、延ばすさま。
※人情本・閑情末摘花(1839‐41)初「御当人が余まりお否(いや)がり遊ばすものだから、延々(ノビノビ)に成て居ますけれど」
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