伍崇曜(読み)ごすうよう(英語表記)Wu chong-yao; Wu Ch`ung-yao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伍崇曜」の意味・わかりやすい解説

伍崇曜
ごすうよう
Wu chong-yao; Wu Ch`ung-yao

[生]?
[没]同治2(1863)
中国,清末の貿易商人。幼名は元薇。字は紫垣。林則徐の奏文中に商名で伍紹栄とある。清朝広東十三行のうち,嘉慶期になって大きな勢力を有した怡和行は伍国瑩が創立したが,その子の秉鑑の第5子と伝えられ,崇曜のときに最も栄えた。英文の商名は秉鑑の Howqua (浩官) を踏襲した。崇曜は行商のなかで指導的な地位にあり,アヘン戦争や広東天地会 (→三合会 ) の乱などの醵金の多くを負担し,また咸豊7 (1857) 年の英仏連合軍の広州攻撃の際に和議折衝などにもあたった。一方では『粤雅堂叢書』など多くの書籍を刊行した。崇曜の没後,怡和行も衰えた。

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