伊船村(読み)いふなむら

日本歴史地名大系 「伊船村」の解説

伊船村
いふなむら

[現在地名]鈴鹿市伊船町

深溝ふかみぞ村の西方御幣おんべ川に臨む段丘上にある。村内を亀山から菰野こものに通ずる巡見街道が通り、近在では賑やかな村であった。出郷としては、南東伊船野田いふなのだ村・伊船新田がある。文禄検地帳を転記したと思われる伊勢国中御検地高帳に「伊舟ノ郷」として現れ、高は九八〇・四四石。伊勢の検地終了直後の文禄三年(一五九四)九月、伊船村の村高の一部八九・六二石が豊臣秀吉によって、遠州掛川かけがわ城主山内一豊に与えられた(山内家資料「一豊公記」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android