伊祖グスク(読み)いそぐすく

日本歴史地名大系 「伊祖グスク」の解説

伊祖グスク
いそぐすく

[現在地名]浦添市伊祖三丁目

伊祖集落北東の琉球石灰岩の丘陵上、標高約五〇―七〇メートルに位置する城塞的グスク。地元ではイージュグスクとよぶ。面積は四八八〇平方メートル余。伊祖城跡として県指定史跡。築城時期は判然としないが、「おもろさうし」巻一五の一五に「一 ゑそゑそのいしくすく/あまみきよか/たくたるくすく/又 ゑそゑそのかなくすく」とあり、「ゑそゑそのいしくすく」「ゑそゑそのかなくすく」は当グスクのこととされ、開闢神アマミキョによって築かれたと謡われている。英祖王(在位一二六〇―九九年)の父祖代々の居城で、英祖王もここで生れたと伝える(浦添市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android