伊佐江村(読み)いさえむら

日本歴史地名大系 「伊佐江村」の解説

伊佐江村
いさえむら

[現在地名]防府市大字伊佐江

植松うえまつ村の東に位置し、北と東は仁井令にいりよう村、南は田島たじま村に接する。萩藩領で三田尻宰判に属する。

中世は京都東福とうふく(現東山区)荘園伊佐江庄とよばれていたが、佐波さば川上流の東福寺領得地保とくじほ(現佐波郡徳地町付近)倉敷として伊佐江津いさえのつともよばれていた(元徳元年一二月一一日付「関東御教書案」東福寺文書)佐波川河口付近に位置していたためである。

慶長一五年(一六一〇)検地帳にはみえず、これは植松村に合石されていたためと思われる。寛永三年(一六二六)の熊野帳では伊佐江として総高一千一〇四石二斗四升を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報