伊井村(読み)いいむら

日本歴史地名大系 「伊井村」の解説

伊井村
いいむら

[現在地名]金津町伊井

竹田たけだ川と高間たかま川に挟まれた平野部にある。北東は清間せいま村、東は桑原くわばら村。村名は天正一三年(一五八五)の堀秀政知行安堵状(多賀家文書)に「長畝郷伊井村」とみえる。正保郷帳は「井伊村」と記し、同帳によれば田方八五一石余・畠方五九〇石余。貞享三年(一六八六)以降幕府領となるが、元禄一〇年(一六九七)から一部が葛野藩領となっている。

当村は十郷じゆうごう用水支流、五ヵ村すなわち当村ほか定宗さだむね村・長畠ながばたけ村・河和田かわだ村・長屋ながや(現坂井町)の用水組合に所属していたが、江末で水掛りが悪く、渇水となることも多かった。

伊井村
いいむら

[現在地名]今津町日置前ひおきまえ

三谷みたに村の北にあり、東は酒波さなみ村。文安元年(一四四四)九月二八日の旦那願文(熊野那智大社文書)の「高嶋北郷川上庄住人」のうちに「いゝ」に居住する人名がみえる。天正一一年(一五八三)八月の杉原家次知行目録(浅野家文書)に伊井とあり、高五一七石余。寛永石高帳に高六一五石余とあり、若狭小浜藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android