仮の憂世(読み)かりのうきよ

精選版 日本国語大辞典 「仮の憂世」の意味・読み・例文・類語

かり【仮】 の=憂世(うきよ)[=浮世(うきよ)

① はかない、この世。無常である現世かりのやど。かりのよ。
夫木(1310頃)二三「つれもなき姿の池のまこも草かりのうき世になほ乱れつつ〈土御門院小宰相〉」
② 一時的な夫婦関係
浮世草子御前義経記(1700)二「『申(もし)法善様、今(こよひ)わしに此牛若様を、かりの浮世(ウキヨ)になしたい』といへば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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